快眠コラム

“キレイ”につながる秋の夜長、正しい過ごし方は?

秋は温度、湿度が共に安定しているので、1年で最も快眠が得られやすいシーズンです。しかし、日照時間が長く睡眠時間が短くなりやすかった夏の生活リズムをひきずり、日が暮れる時間が早くなっても引き続き睡眠時間が短くなる傾向があるため、「秋の夜長」といわれます。ついだらだらとネットサーフィンをしたり、ゲームに没頭したりしてしまう方も多いかと思いますが、それらは快眠を妨げてしまう行いの代表格。快眠が妨げられてしまうと、肌トラブルが増えたり、老化が促進されてしまったり、太ってしまったりと“キレイ”はどんどん遠ざかってしまいます。では、いったい秋の夜長にはどのような行いが良いのでしょうか?

キレイにつながる夜の行い ①
「読書」

睡眠美容を叶える1つ目の秋の夜長の過ごし方のお勧めは、「読書」です。ただし、快眠を促す本の選び方には2つのルールがあります。まずは、「ハッピーエンド」のものであること。ともすると夜はネガティブな気持ちになりやすい時間帯なので、気分的に重くなるホラーや、悲しい内容の本は避けましょう。2つ目は、「長過ぎない」こと。長編小説を読んでいたらあとを引いて、ついつい寝る時間が遅くなってしまっては本末転倒。特に、サスペンスものなどは脳が興奮してしまう上、結末が気になって終われなくなることが多いので要注意です。

「読書」

キレイにつながる夜の行い ②
「ぬりえ」

光の刺激を受けず、かつ達成感やエンターテインメント性があって楽しい行いといえば、「ぬりえ」。上下、左右に腕を動かす単調な動きや、ファンタジーな世界観に入り込んで自然とストレスから心理的な距離をとることができることから、就寝前の行いとしておすすめです。ただし、「このページは絶対に塗りきらなくては!」などルールを決めないこと。塗っているうちに眠気が訪れたら、すぐにベッドに入りましょう。

「ぬりえ」

キレイにつながる夜の行い ③
「瞑想」

ハリウッドスターなども実践していることで注目を集めている「瞑想」ですが、科学的にも心身の健康を維持する効果が実証されています。心身を穏やかにリラックスさせ、心の整理や無意識の大掃除の効果も発揮するので、悩みごとがあったり、ストレスや疲れが溜まったりしている人にこそ取り入れていただきたい習慣です。まずは、下半身が安定するように座り、背筋から頭まで一直前に真っ直ぐな状態をつくったら全身の力を抜きましょう。軽く目を閉じ、10分程度呼吸だけに意識を集中します。最初からうまくできなくても当然なので、短い時間でも毎日続けてみましょう。

「瞑想」

忙しい方ほど秋の夜長を上手に活用し、睡眠時間をエステ時間やスキンケアの時間に賢く変えてくださいね。

執筆者
友野 なお さん

睡眠コンサルタント
産業心理カウンセラー

友野 なお さん

経 歴

  • 株式会社SEA Trinity 代表取締役
  • 千葉大学大学院
    医学薬学府 先進予防医学 医学博士課程
  • 順天堂大学大学院
    スポーツ健康科学研究科 修士
  • 日本公衆衛生学会 / 日本睡眠学会 /
    日本睡眠環境学会  正会員
「社会予防医学」「社会疫学」のフィールドにおける睡眠を研究し、健康寿命の延伸、健康格差の縮小を目指す。自身が睡眠を改善したことにより、15㎏以上のダイエット、さらに体質改善に成功した経験から科学的に睡眠を学んだのち、睡眠の専門家として全国にリバウンドしない快眠メソッドを伝授。 健康理念として「睡眠」「食事」「運動」を三位一体と考え、長年レシピ開発に携わり、ヨガのインストラクターの資格も保有。